それでも馬は走る

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【馬番の考察】偶数と奇数の差(その2) 多頭数レースは偶数枠有利

先日のエントリで、ゲートに後から入る偶数枠の馬は、奇数枠の馬よりも期待できることを紹介した。

 

 ゲート内で待つ時間の長さが重要だとすると、「多頭数のレースほど、奇数枠の馬は不利になるのではないか」という仮説が成り立つ。多頭数であればあるほど、奇数枠の馬は、ゲート内で長い時間待たなければならないからだ。

 

前回紹介した、直近5年間の全レース(障害除く)の、偶数枠と奇数枠の差は、次のようであった。

       偶数枠の馬  奇数枠の馬

 勝率     7.1%   6.7% 

 複勝率   21.1%  20.4%

 単勝回収率   76%    67%

 複勝回収率   78%    73%

次に、直近5年間の全レース(障害除く)のうち、「16頭立て以上のレース」に絞って成績を見てみよう。

       偶数枠の馬  奇数枠の馬

 勝率     6.4%   5.8% 

 複勝率   18.8%  17.8%

 単勝回収率   77%    64%

 複勝回収率   78%    71%

ということで、多頭数のレースの場合は、偶数枠と奇数枠で、回収率により大きな差が生じることがわかる。単勝回収率で13ポイント、複勝回収率で7ポイントという差は、無視できない。

多頭数のレースであれば、なおのこと、馬番が偶数か奇数かを意識することが大切だといえそうだ。