それでも馬は走る

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競馬を愛した山口瞳が愛した名店

 金沢を訪ねました。まもなく北陸新幹線が開業するということで、街全体に期待感があふれていました。兼六園や近江町市場などの観光地も、さらに盛り上がるに違いありません。

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 夜は「倫敦屋酒場」というバーに。金沢の繁華街、片町の一角にありますが、表通りには面しておらず、少々隠れ家的な雰囲気です。

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 お酒もおつまみも本格的で美味しく、さらに、競馬好きには嬉しいエピソードも。競馬を愛してやまなかった作家の山口瞳が通った店で、店内には彼が書いた色紙や絵が飾られているのです。

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 山口瞳の競馬の本といえば、「草競馬流浪記」があります(まだ読んだことがないのですが)。金沢競馬場にも通ったらしく、同競馬場から見た風景画もありました。もし北陸に行かれる際は、ぜひお立ち寄りください。

 JRAの「競馬を愛した人々」では、若いころの浅田次郎が、東京競馬場で「隣にいる競馬好きのおじさん」と思っていた人が実は山口瞳とわかり仰天する、というエピソードが紹介されています。「社会的な立場にかかわらず、平等に楽しめる」という競馬の良さが現れていて、興味深いですね。


倫敦屋酒場 (ロンドンヤバー) - 野町/バー [食べログ]