それでも馬は走る

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天皇賞(春)の枠順の考え方/外枠からの勝利はハードル高い

 こんばんは。いよいよ明日は天皇賞(春)ですね。

 過去のこのレースの成績を見返していて、あることに気づきました。今年はキズナ、サウンズオブアース、アドマイヤデウスなどの有力馬が7枠、8枠に入っていますが、これらの枠で勝った馬がほとんどいないのです。

 1986年以降、昨年までの京都で行われた天皇賞(春)28回分(1994年は阪神で開催されたので除きます)の、枠順別成績は下記のとおりです。

・1枠 46頭出走し(6,2,1,37)
・2枠 49頭出走し(4,3,3,39)
・3枠 51頭出走し(5,0,2,44)
・4枠 50頭出走し(6,2,1,41)
・5枠 55頭出走し(2,5,6,42)
・6枠 56頭出走し(3,4,6,43)
・7枠 68頭出走し(1,6,4,57)
・8枠 70頭出走し(1,6,5,58)

 一見してわかるとおり、勝ち馬は1~4枠から多く出ており、2着、3着は5~8枠から多く出ています。そして、7、8枠は多くの馬が出走しているにもかかわらず勝ったのは1991年のメジロマックイーン武豊、7枠)と2008年のアドマイヤジュピタ(岩田、8枠)の2頭だけ。138頭が挑戦して2勝なので、勝率はわずか1.4%。偶然にしては極端な数字で、このコースにおいては7枠、8枠から勝利するのは相当ハードルが高そうです。

 ただし、2着、3着には外枠からも多く入っていますので、一概に外枠が駄目だとは言い切れません。

 上記の表を大きく1~4枠と5~8枠にわけてみると、

・1~4枠 196頭出走し(21,7,7,161) 
      勝率11% 連対率14% 複勝率18% 
      単勝回収値 196円、複勝回収値 95円
・5~8枠 249頭出走し(7,21,21,200)
      勝率3% 連対率11% 複勝率20%
      単勝回収値 27円 複勝回収値 78円

となります。単純に考えると「1着には1~4枠の馬を中心に考え、2,3着には外枠の馬も積極的に入れていく」という戦略が有効な気がします。参考にしていただければ幸いです。