それでも馬は走る

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天皇賞(秋)の性格

おはようございます。菊花賞の「まつり」熱唱、生で聴きたかったですね。馬主生活52年めでのG1初制覇と聞いて、改めてG1の難しさを感じました。

さて、来週の天皇賞(秋)ですが、このレースも秋華賞菊花賞と同じく、偶数馬番の馬が好成績をあげています。

1986年以降、28回のこのレースで、風数馬は18勝、奇数馬は10勝。3着以内率も、偶数馬が23%に対し、奇数馬は14%と大きな開きがあります。当然回収率も異なり、単勝回収率は偶数馬100%、奇数馬57%、複勝回収率は偶数87%、奇数43%となっています。

また、2012年(優勝馬フェノーメノ)、2001年(アグネスデジタル)、1998年(オフサイドトラップ)、1996年(バブルガムフェロー)、1993年(ヤマニンゼファー)は、上位3頭がすべて偶数馬で決まっています。逆に、奇数馬だけで決着した年は1度もありません。

とはいえ、一昨年のジャスタウェイ、2009年のカンパニーなど、奇数馬の鮮やかな勝利もあるわけで、奇数だから即軽視、というわけにはいきません。奇数でも、5番人気以内の馬はある程度走っています。一方で、6番人気以下の成績は、過去167頭が出走し(1,3,2,161)。2005年にヘヴンリーロマンスが14番人気を覆し優勝した例はあるものの、96%の馬が4着以下に敗れています。08年以降に限れば、44頭が出て馬券に絡んだ馬はゼロ。「奇数馬番に入った6番人気以下の馬」に、あまり期待はできなさそうです。