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それでも馬は走る

競馬の話題と、ささやかな予想をお届けします。

2月の東京芝コースは内枠有利

データ分析

 今日は、「仮柵(移動柵)」による影響を考えたい。
 
 「仮柵」とは、芝コースにおいて、内側の芝が痛むことを防ぐため、内ラチから一定の距離で置く柵のことだ。
 競馬は、内側を走るとコーナー(カーブ区間)で走行距離が短くなり有利なので、どの馬も基本的にはコースの内側を走ろうとする。そのため、どうしても内ラチ沿いの芝は消耗してしまう。それを防ぐために、時期によって仮柵を置いてコースを外側にずらし、内側の芝を守るわけだ(コースがずれると、コーナーでの走行距離も変わるので、同じ距離のレースでも、仮柵がある時とない時では発走場所が変わっている)。

 東京の芝コースでは、仮柵の位置によって、A、B、C、Dの4コースがある。Dが最も外側に仮柵を置くコースだ(その分コースの幅は狭くなる)。

 ちなみに2015年の東京競馬場芝コースは、

 ・1月31日~2月22日 Dコース
 ・4月25日~5月10日 Aコース
 ・5月16日~24日 Bコース
 ・5月30日~6月14日 Cコース
 ・6月20日~28日 Dコース
 ・10月10日~10月25日 Aコース
 ・10月31日~11月15日 Bコース
 ・11月21日~11月29日 Cコース

で開催された。開催が進むにつれてこまめに仮柵を動かし、良好なコース状態を保っていることがわかる。

 さて、今月、東京芝のレースは、Dコースで行われているが、Dコースは内枠が有利、外枠が不利だ。下に、2011年~2015年の5年間、1~4枠と5~8枠の馬の成績を、A~Dコースごとにまとめてみた。Dコース時は、1~4枠の勝率や回収率が高く、5~8枠の勝率や回収率が低いことがわかる。

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 距離別にみると、特に芝1800メートルで、5~8枠の馬の成績が悪い。2011年~2015年の成績は、勝率4,7%、複勝率16.1%、単回値30%、複回値42%にとどまっている。東京芝1800メートルは、スタート直後がコーナーのため元々外枠の馬に厳しいが、Dコース時には特に顕著だ。2月14日の共同通信杯はこの1800メートルなので、狙った馬が内枠に入ったらチャンスと思ってよさそうだ。


 なぜDコース時に、内枠が有利、外枠が不利になるか、その原因はわからない。仮説としては、「Dコース時は、コーナー区間を走る距離が長くなる。外枠の馬は、コーナーで外側を走る確率が高く、その分外に振られて負担がかかる時間も長くなる」といったことが考えられる。

 今月の東京開催はあと4日間、すべてDコースで行われるので、ぜひ内枠と外枠の差を意識してみたい。

【2月13日追記】
 参考までに、今年1月30日~2月7日の東京芝での成績(いずれもDコース)を調べたところ、
 1~4枠 勝率11%、複勝率30%、単回値109%、複回値92%
 5~8枠 勝率4%、複勝率14%、単回値23%、複回値38%
と、例年よりさらに内外の差が激しいことがわかった。素直に受け止めれば、外枠の馬は怖くて買いにくいデータだが、今後傾向に変化があるか、見極めたい。