それでも馬は走る

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【東京優駿(日本ダービー)】1番人気が強さを見せつけてきたレース

こんばんは。

オークスは、ミッキークイーン(3番人気)が勝ち、2着はルージュバック(1番人気)、3着はクルミナル(6番人気)でした。

私はクイーンズリングとアンドリエッテを中心視して全く不的中でしたが、今年も上位人気馬ばかりで決着しましたね。

先日、オークスではなかなか下位人気馬が来ない、というデータを紹介しましたが、今年もその傾向は続きました。

runninghorse.hatenablog.com

 

さて今週はいよいよダービーウイーク!競馬ファンが1年で一番盛り上がる週です。しっかりと悔いのない予想をしていきたいところ。

さて日本ダービーは、オークスよりもさらに、下位人気馬の好走例が少ないレースです。最大18頭立てになった1992年以降の23回、8番人気よりも人気薄が勝ったことは一度もありません。7番人気で勝利した例としては、1996年のフサイチコンコルド藤田伸二)、2010年のエイシンフラッシュ内田博幸)がありますが、極端な人気薄が激走することはあまりありません。

1992年以降の日本ダービーで、8番人気以下の馬の成績をまとめてみると、

・直近23回の日本ダービー8~18番人気の馬(203頭出走)(0,5,9,235) 
   勝率0% 連対率2% 複勝率6% 単勝回収率0% 複勝回収率58%

です。比較のため、同期間で行われた全ての芝G1レースで8番人気の馬は

・1992年以降の芝の全G1レースで8~18番人気の馬(4255頭出走)(55,88,128,3984)
   勝率1% 連対率3% 複勝率6% 単勝回収率60% 複勝回収率66%

で、やはり日本ダービーも、オークスと同様、人気薄を狙うときは慎重に考えた方がよさそうです。

そして日本ダービーは、1番人気の馬がとても強いレースでもあります。直近23回、ダービーの1番人気馬の成績は(14,4,2,3)。勝率は実に61%!
連対率78%、複勝率87%、単勝回収率159%、複勝回収率119%となっており、単純にこの23年間、ダービーの1番人気の単複を買っていれば、プラスになっていた計算です。

他の主な3歳G1と比べても、1番人気が強い傾向は際立っています。1992年以降の他のレースの1番人気がどうだったかと、比べてみましょう(秋華賞は1996年に新設されたため19回分です)。

皐月賞    (7,5,3,9) 勝率29% 複勝率63%
日本ダービー (14,4,2,3)  勝率61% 複勝率87%
菊花賞    (8,3,2,10)  勝率35% 複勝率57%
桜花賞    (8,4,3,9) 勝率33% 複勝率63%
オークス   (6,3,3,11) 勝率26% 複勝率52%
秋華賞    (5,3,4,7) 勝率26% 複勝率63%

もちろん競馬に絶対はないわけで、最近では2012年に1番人気に推されたワールドエースが4着に敗れたことが記憶に新しい。ですが、基本的には1番人気を軽視するのは冒険だといえるでしょう。

ただし、昨年の後半から、G1レースで1番人気の馬があまり好走していない流れは気になります。昨年の後半から昨日のオークスまで、芝・ダートのG1は19レースありましたが、1番人気が勝ったのは昨年の朝日杯FS(ダノンプラチナ)と今年のフェブラリーステークスコパノリッキー)のわずか2つだけ。なかなか馬券を当てにくい状況が続いています。

今年のダービーの1番人気は、おそらく皐月賞を勝ったドゥラメンテでしょうが、同馬が最近のこの流れを止められるのか、という視点でじっくり考えてみたいと思います。

では今週1週間、楽しい時間を過ごしましょう!