それでも馬は走る

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G1でやたらと偶数馬番が勝っている

こんばんは。

最近「このレースの過去実績は、偶数馬番|の馬が有利」ということを何度か書いていてふと気づいたのですが、今年の芝G1の勝ち馬は、圧倒的に偶数馬番が多い。新しい順に並べてみる。

・10月25日 京都 菊花賞 4番 キタサンブラック  5番人気13.4倍
・10月18日 京都 秋華賞 18番 ミッキークイーン  1番人気3.0倍 
・10月4日 中山 スプリンダーズS 2番 ストレイトガール 1番人気4.4倍
・6月28日 阪神 宝塚記念 16番 ラブリーデイ 6番人気14,2倍
・6月7日 東京 安田記念 6番 モーリス 1番人気3.7倍
・5月31日 東京 日本ダービー 14番 ドゥラメンテ 1番人気1.9倍
・5月24日 東京 オークス 10番 ミッキークイーン 3番人気6.8倍
・5月17日 東京 ヴィクトリアマイル 5番 ストレイトガール 5番人気14,1倍
・5月10日 東京 NHKマイルカップ 7番 クラリティスカイ 3番人気6.4倍
・5月3日 京都 天皇賞(春)1番  ゴールドシップ 2番人気4.6倍
・4月19日 中山 皐月賞 2番 ドゥラメンテ 3番人気4.6倍
・4月12日 阪神 桜花賞 6番 レッツゴードンキ 5番人気10,2倍
・3月29日 中京 高松宮記念 4番 エアロヴェロシティ 4番人気6.5倍

  偶数馬番に色をつけてみたが、「偶数組」は、オークスから菊花賞まで実に7連勝している。もし「偶数組」と「奇数組」の勝率が半分ずつであれば、どちらかが7連勝する確率は1/2の7乗で1/128、つまり0.8%だ。今私たちは、極めて珍しい事象を目撃していることになる。

 その前は「偶数組」「奇数組」が3勝ずつ。今年の芝G1はこれまで13戦行われ、「偶数組」(10勝)「奇数組」(3勝)を圧倒している。

 では昨年はどうだったのだろう。実は、昨年も同じなのだ。

・偶数組 15勝 有馬記念朝日杯FS阪神JFジャパンカップマイルCS天皇賞(秋)菊花賞秋華賞スプリンターズS安田記念日本ダービーヴィクトリアマイルNHKマイル、皐月賞桜花賞
・奇数組 5勝 エリザベス女王杯宝塚記念オークス天皇賞(春)高松宮記念

 ということは、昨年から今年にかけての合計戦績は、「偶数組」25勝、「奇数組」8勝になる。ここまで差がつくと、偶然とはいえない気がしてくる。

 ちなみにその前は、
・2013年 偶数組9勝 奇数組11勝
・2012年 偶数組11勝 奇数組9勝
・2011年 偶数組14勝 奇数組6勝
・2010年 偶数組7勝 奇数組14勝
・2009年 偶数組6勝 奇数組14勝
・2008年 偶数組10勝 奇数組10勝
という感じで、年によってばらつきがある。「21世紀以降」という長い目でみると、「偶数組」158勝に対し「奇数組」138勝で、それほど差はない。

昨年から今年にかけての「偏り」が、偶然のものなのか、あるいは何か合理的な理由があるのかを考え、年末までのG1予想に生かすのも面白そうだ。