それでも馬は走る

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有馬記念でゴールドシップをどう見るか

 このブログを始めて1年、あっという間に有馬記念を迎えました。

 それほど真面目に書いているわけでもなく、かつ予想法もまだ確立していないのに、多くの方にお読みいただいていてありがとうございます。来年は、もっとちゃんとやります。

 さて来年を楽しく迎えるためにも、有馬記念は当てたいですね。

 昨日のスポーツニッポンを読んでいると、元調教師の鈴木康弘さんの馬体診断コーナーで、ゴールドシップが唯一「100点」でした。このコラムは、G1前の水曜日に掲載されており「100点」の馬がだいたい馬券に絡むので、最近じっくり読んでいます。良い評価だけでなく、悪い評価もきちんと指摘されているのがありがたいところ。競馬記者はやはり、取材先である厩舎に気を遣うので、なかなか悪く書きにくいものですが、鈴木さんは各調教師にとって先輩にあたる方ですから、書きやすいという事情もあるのでしょう。

 そのゴールドシップをどう評価するかは、今回のポイントですね。引退レースということで、多くのファンが記念馬券や応援馬券を買うでしょうから、そこそこ人気になりそうです。一方、私の周囲の競馬の玄人は、評価していない人が多い。今の段階で「無印にする」と話している記者もいます。ゴールドシップが人気を集めてくれれば、他馬にのオッズに妙味が生じるので、しめしめ、といったところでしょうか。

 過去の有馬記念の結果を見ると、ゴールドシップにとって不利なデータが多いのは事実です。まずは年齢。同馬は6歳ですが、1986年以降計29回の有馬記念で、6歳以上の馬は計81頭出走し(1,4,4,72)。勝率1.2%と苦戦しています。ちなみに唯一勝った馬は、1991年、波乱を巻き起こしたダイユウサク熊沢重文騎手、単勝137.9倍)です。

 次に、休み明け2走目という点。1986年以降、計42頭が休み明け2走目で有馬記念に臨んでいますが(1,1,3,37)で勝率2.4%と、やはり苦戦しています(唯一勝ったのは2008年のダイワスカーレット)。データ的に有利なのは、休み明け3~5走目ぐらいで、臨戦過程もよいとはいえません。

 ただ、こういうハードルがあっても、ゴールドシップなら乗り越えて有終の美を飾り、私たちを感動させてくれるのではないか、、、という思いもどこかにありますね。昨日の追いきりもなかなかの好時計のようでしたし。

 私は普段はデータ重視派ですが、一種のお祭りである有馬記念では、白い馬に感謝と夢を託すのもいいかな、と思っているところです。