それでも馬は走る

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菊花賞の性格

牡馬三冠の最後を飾る菊花賞京都競馬場の芝3000メートルという長距離で競われます。過去の菊花賞の結果から、気になる点をまとめてみました。

1 二桁人気馬の成績は不振
  
  フルゲート18頭になった1987年から昨年まで、28回の菊花賞の成績をみると、人気薄の馬の下克上があまりないことに気づきます。10番人気の馬が勝った例はありますが(2002年のヒシミラクル)、二桁人気馬の勝ちはなし。11番人気~18番人気の馬は、計210頭出走して(0,3,3,204)。97%の馬が4着以下に敗退しています。よほどの買い材料がなければ、軽視してもよさそうです。

2 偶数馬番の馬が有利
 
  秋華賞もそうでしたが、菊花賞も、偶数馬番の馬が好成績をあげています。昨年は1着トーホウジャッカル(2番)、2着サウンズオブアース(4番)、3着ゴールドアクター(10番)と、馬券圏内3頭がすべて偶数馬でした。ビッグウィークが勝った2010年や、アサクサキングスが勝った2007年も、同じく上位3頭とも偶数馬。2001年以降は、馬券圏内に最低1頭は偶数馬が入っています。

 1987年以降の菊花賞で、偶数馬は243頭出走し、勝率7%、複勝率19%、単勝回収率100%、複勝回収率77%。対する奇数馬は247頭出走し、勝率5%、複勝率15%、単勝回収率25%、複勝回収率55%で、回収率に大きな差があります。もし、狙う馬が偶数馬番に入ったのであれば、チャンス到来かもしれません。

 なお、奇数のなかでも、特に11番の馬は、直近28回の菊花賞で一度も3着以内に入ったことがありません。今年の11番は、人気を集めそうなリアルスティール。同馬がこの呪縛を打ち破れるかも見どころです。

【10月25日夕方追記】
 今日は東京競馬場に行ってきました。菊花賞は、ミュゼエイリアンを軸にして外しました。直線入口まではわくわくしたんですが(笑)、残念でした。

 さて上記の記述の検証ですが、

 1 二桁人気馬の成績は不振
は、今年もそのとおりでした。1987年以降の菊花賞で、11番人気~18番人気の馬は、計218頭出走して(0,3,3,212)になりました。「菊花賞は大穴はあまり来ない」という性格は続きました。
 
 2 偶数馬番の馬が有利
は、優勝したキタサンブラックが4番で偶数でした。「上位3頭に最低1頭は偶数馬が来る」という性格は、今年も継続しました。ただ、2着のリアルスティールと3着のリアファルは奇数。特に、これまで好走実績がない11番枠に入ったリアルスティールの善戦は意外でした。リアルスティールとリアファルはあまり重視していなかったのですが、やはり力がありますね。